SANDPITCH

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無事展示会が終わりました。

3日間と短い会期の中、ひっきりなしにたくさんの方が来てくださり贅沢すぎるほど

幸せな時間でした。

 

今回壁面に展示した主な作品は10点

ポストカードはまた違う絵を描きました。

 

この主な10点の絵にたどり着くまでの

イメージは夏から描き始めおよそ100枚以上になります。

 

 

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モノクロのイラストが元々多いのですが

今回は全てカラーに仕上げました。

 

「今回なぜカラーの作品ばかりを発表したのか」

 

私の描く絵は、ダークなモチーフも多く、

そのままの印象を持たれることが多いのですが

ユーモアさや皮肉さ、ざらついた音を織り交ぜながらも最後はしわを寄せた愛情をつまむ程度閉じ込めていて

 

ただ私の力不足で、いつもそこまで味や感触を

伝えきれずにいたところもありました。

 

もちろん架空の世界ではあるけれど、

みんなが生活している中で

「見ないように」されているものに灯を落とす。影を持ち光を含ませる、そんな作業が今回一つ一つに色をつけていくことでした。

 

彼ら(絵)が言葉発さずに人前に立ち

私は彼らの意味を、言葉を、

届けなくてはいけないのだけれど。

それがうまくできなかった。

 

裏側まで奥底まで、足の裏に感じるような感覚まで、かき集めてもまとまらず離れてく。

波とゆうよりも下手なコロッケ。

 

描くたび、同じ壁、それも同じひたいの角に当たる。

この感じ、またか、どうしたらいいかな。

そんな話を彼らにしながら、何年も何年模索していた、多分今も。

 

一枚一枚と向き合いながら、対話しながら、距離を詰めながら、いつも以上にのめり込んでも

結局は完成できなかったことも多々。

 

役者の人が役作りをするように

わたしは彼らの目線に立って、目の置き所を考えて川の流れを作って、湧くものを置いたり消したりしながら、黄色いスタンドライトだけを付けて静かに彼ら一人一人になりきること。

 

時間が迫る中で怠らず。

絵はわたし自身ではなく、でもわたしが彼らを作る。魂が百、肉体が一で心は万。

 

 

何年描いていても課題は変わらないわけで。

でも追い続けることは、いつか導けるのかもしれない。

 

 

絵はわたし自身であるかと問われたら

今は違うと答えるのかもしれない。

昔はわたし自身であると思っていた時期があるんだけれど。

 

ただ私は歳をとる、

彼らは歳をどうかとらないで。

 

今はそんなことを思う。

 

文章もね、まとめるのが下手なんだよ。

下手なコロッケ。