また時間が経ってしまいました、こんばんわ。

 

少し前のこと。

 

気象庁が関東の梅雨入りを発表した数日間は

湿度高い真夏日に挟まれた小雨が時折降るくらいで本格的な梅雨を体感していなかったのだけど、嵐予報がでた6/10。

前夜、予報にびびって雨備えを万全に家を出たものの、かすかに肌に感じる程度の雨で薄い霧が立ち込めた静かな雨の朝でした。

 

出社前、電車の中で

今日仕事終わったら映画に行こうかなと思いつきでネット予約。

便利な世の中だよねー。

 

賞を取ったおかげで上映館が増えて

地元近くの小さな映画館でも上映していました。(ただ上映するのは1日3回だけ)

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安藤サクラが好きで以前から気になっていた作品。

 

賞を取ってからは

なんだか混んでそうだなと躊躇していものの

日曜日のレイトショーとゆう枠で予約したおかげで数える程度の大人だけが点々と座る広い場内のど真ん中で見ることができました。

上映前に買った薄いプラスチックに注がれたビールの不安定さを解消するため、始まる前に大きく一口飲んだきり、上映中は殆ど飲むことを忘れていました。

 

わたし自身、映画を見る前にネタバレありのレビューを読むことにそこまでの抵抗感がなく、

「感想がうまく言えない、」と打ち込まれた数々のレビューの意味を後々知ることに。

 

上映が終わったのは夜0時を回る手前

映画館の外は土砂降りで、

飲み忘れた温いビールを飲みながら

今思えば、無気力に近い余韻に浸っていて

待合のソファーで腰掛けてると

傘ありますか?とスタッフの男性に

話しかけられ、

もう閉館するしサッサと帰ってくれと思ったんだろうな。と察しながらも傘を借りることに。

(後日きちんと返しに行きました)

 

自宅から持ってきていた傘を

どこかに忘れてきてしまったらしい。

スタッフに声を掛けられるまで

手元に傘がないことには気づかず。

空いた車内に足を投げ出して少しだらしなく座ったまま最寄りまでぼーっと帰宅。

 

内容も内容なので、

なかなか味わうことのない感情の中で

許されないことを許したくて、

あの不思議な家族について静かに考えながら布団に入りました。

 

言えることは

一人でこの映画を観てよかったなってこと、

人と分かち合いたい感じは湧かない。

 

ただ数日間はフツフツと自分の中に篭る、

言葉にならない思いが熱をもって融解し

心が柔らかくなるのを感じて

あぁ、なんか良いと思えたのは三日後くらい。 

 

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