春昼の桃
TULIP
次はチューリップにしようって決めていて
花屋を見つける度に覗いて、
ようやくきみとパッチリ目が合いました。
電車の座席、長い茶包ゆえに
足の間に収め、覗く桃色が
愛おしいな
真っ直ぐ伸びた茎に
くるり手招きの葉
コクリと頷く百色の傘
ご飯 〈 パン
引っ越してきて4ヶ月が経とうとしてる。
もう町にも慣れてきて、知らない道にも抵抗なく発見が増えていく。
この街が好きだけど、ただパン屋が少ない、
店舗展開している有名なパン屋とかでなく、
その町にしかない土地に根付いたパン屋さん。
探せど探せどない。
なので出かける先々その町のパン屋を調べる。
美味しいものに出会うとパンのためにその街へ足を運ぶようになり
パンがたくさん詰まった
絶妙な重さの袋を抱えて
帰宅するのが至福でしかない。
夫はご飯派だったものの
わたしがあまりにもパンばかり出すので
少し慣れた、いや諦めた模様。
このままパン党に引きずろう。
パンと同じくらい愛してやまないのがカレー
作りすぎてるくらいだけど、
少ないレパートリーの中
1番得意な料理なのかもと
思い込んでいる。
毎度のごとくトマトベース、じわじわとくる
辛い辛い仕上がりで、
口を開いて手を仰ぎ、
嗚呼シアワセー!と心底思うのです。
寒かったり暖かかったり、
思わせぶりな季節に
少し耐えながら、身の回りに
春の彩りを増やしている。
く